医学部には親が医者ではない学生も結構多い
医学部に通う学生の多くは親が医者、とお考えではないでしょうか。確かに親が医者という学生もいますが、全体を見ると決して多くありません。一般家庭の子供が大半で、親がサラリーマンの家庭も珍しくはないのです。
確かに昔は、「医学部生の家族や家系は医者」というケースが珍しくありませんでした。しかし現在は、多くのサラリーマン家庭の子供が医学部に通っています。もし子供が医者を志望しているなら、受験を勧めてみるとよいでしょう。年収数百万円台でも、医学部に通わせることは不可能ではないのです。
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医師を親に持つ医学部生は国立だと3割くらいしかいない
一方で、国公立と私立では、その割合が少し違います。親が医者の学生は、国公立ではおよそ3割です。残り7割ほどは親がサラリーマンや、自営業の家庭ですので、決して多いとはいえません。中流家庭が大半を占めるため、親を医者に持つ学生は逆に珍しいといえるでしょう。
私立の医学部は少し割合が増え、およそ5割は親が医者です。もちろん大学により割合は変わりますが、平均すると学生の2人に1人は親を医者に持つのです。
一般家庭の学生もいますが、国公立と比べて割合が低くなります。ただ、私立は学費が高額なため、親を医者に持つ子供が多いのも納得ではないでしょうか。
国公立医大では何よりも学力が重視される
特に国公立の医学部は、家庭の年収や経済状況はさほど大きな問題にはなりません。学費が抑えられている反面、子供の学力が重視されるのです。国公立には、必要な偏差値が非常に高い大学も多いですが、こうした事情があります。
大学ごとに必要な学力は異なるものの、基本的に成績優秀な子供しか合格できません。もし国公立の大学に本気で合格させたいなら、子供にしっかりと勉強させましょう。

逆にいえば、サラリーマン家庭の子供でも十分にチャンスがあるという事。本人のやる気次第ですが、頑張れば国公立医学部を卒業し、高年収の医者になることも可能です。平坦な道のりではありませんが、本人が志望するなら挑戦させるだけの価値はあります。
一般家庭から私立の医大に進むと校内で浮いてしまう可能性がある
一方の私立ですが、サラリーマン家庭の子供も決して少なくはありません。しかし、医者の親を持つ学生が半分近くを占めるため、構内で浮いてしまう場合があります。本人が気にしなければ問題ないといえますが、場合によっては珍しい目で見られるかもしれません。
ただし、生活や価値観の違いには注意が必要です。
例えば親が医者の場合、学生の頃からベンツなどの外車に乗っていることもあります。一般家庭の方にとっては信じがたい話ですが、親が子供に高額な品をプレゼントするケースは珍しくありません。このため、子供の金銭感覚も通常とは少し異なります。
私立の医学部に通わせると、ご自身の子供がこうした日常生活や価値観の違いに違和感を抱く可能性があります。交友関係にも影響しかねませんので、私立の医学部に通わせる時は注意しましょう。