医学部受験に有利な高校とは?
もし将来子供を医学部へ通わせたいなら、高校も慎重に選ぶ必要があります。医学部受験は高校選びから始まっている、といっても過言ではなく、多大な影響を及ぼすからです。
しかし、どのような高校へ通わせるべきか、悩んでしまうのではないでしょうか。高校といってもさまざまな選択肢がありますが、可能なら中高一貫校に通わせることをおすすめします。
中高一貫校が圧倒的に有利
中高一貫校は、中学から高校までエスカレーター式に進級できる学校を指します。通常は、高校へ入学する前には入試が行われますが、中高一貫校は高校受験がありません。中学の時に入学すると、次は大学受験となります。公立はもちろん、私立の中高一貫校も多く、医学部の合格実績を持つ進学校も中にはあります。
中高一貫校が医学部受験で有利な理由は、授業ペースの早さにあります。一般的な公立高校の場合、授業が高校3年生の11月頃まで行われます。一方の中高一貫校では、高校2年生の修了前に授業が全て終わるのです。高校の学習範囲が早く終わるため、医学部受験も一足早く準備できます。
後述しますが、他にも推薦を受けやすいなど、中高一貫校ならではのメリットがあります。もしお住まいの地域に中高一貫校がある方は、子供を受験させてみてはいかがでしょうか。
中高一貫校に通うメリット
子供を中高一貫校へ通わせるメリットはさまざまあります。特に以下の5つに関しては、医学部受験に有利に働きます。
・高校の履修範囲が早く終わる
・大学への推薦が多くある
・大学の合格実績も豊富にある
・学生のレベルが高い(よい刺激を受けられる)
一番のメリットは高校受験が不要なことです。そのため「中だるみ」する場合もありますが、勉強時間を確保できるのは魅力といえます。中学3年の時から勉強すれば、余裕を持って医学部受験に挑めるでしょう。先に触れたとおり、高校の履修範囲も早く終わるため、公立高校より早く受験体制に移行できます。
また、大学への推薦が多く、合格実績も豊富にあります。特に推薦を受けやすいことは中高一貫校の強みです。
そして学生のレベルが高く、よい刺激を受けられることもメリットです。中高一貫校には多くの学生が通っていますが、そのほとんどは成績優秀です。そうした環境で学習できることから、自ずと子供の学力も高くなります。中には医学部志望の学生もいますので、お互いよい刺激を受けられるでしょう。医学部受験に向け、子供のモチベーションを高めることが可能です。
中高一貫校に通うデメリット
一方、中高一貫校にも少なからずデメリットがあります。特に以下の3つには注意が必要です。
・一般的な高校より学費が高い
・外部からの入学ができない高校もある
中高一貫校は高校受験がないことから「中だるみ」する場合があります。
また、通常の高校と比べても学費が高くなっています。学校により違いはありますが、負担が増えてしまうので注意しましょう。家計に余裕がなければ厳しいかもしれません。
なお、中高一貫校は全国に多数ありますが、外部から入学を受け付けていないこともあります。中学受験をしないと入学できないため、子供が高校受験を控えている方は、試験を実施している中高一貫校を探しましょう。
まとめ
以上、医学部受験に有利な高校について解説しましたが、ポイントを以下にまとめます。
・授業ペースが早く、時間に余裕を持って受験対策ができる
・中だるみしやすく、外部から入学できない学校もある
特に外部入学できない学校があることには注意しましょう。ただ、それを除けば中高一貫校は医学部受験におすすめです。子供が医者を志望している方は、一度家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。