医学部受験はかなり厳しい!子どもが医学部受験に落ちてしまった時にやるべきこと

子供が医学部受験に落ちてしまった時にやるべきメンタルケア

医学部は非常に狭き門です。どの大学も高い学力が求められますが、残念ながら全員が合格できるわけではありません。合格して喜ぶ学生の裏で、合格できず泣いている学生もいます。もし自分の子供が医学部受験に落ちたら…と考えると、胸が苦しくなる方も少なくないでしょう。

しかし、万が一子供が医学部受験に失敗した場合、親としてどうフォローすべきでしょうか?

T.Sato
私の息子も一度医学部受験に失敗していますが、その時の経験も交えながら親がすべきことを解説します。

まずは話を聞いてあげる

どのような場合にしても、まず話を聞くようにしましょう。医学部を受験する子供は、合格に向けて日夜勉強しています。それこそ親が想像できないくらい努力をしていますから、落ちてしまった時は相当なショックを受けるのが当たり前です。そんな時に何もせず、ただ見ているだけでは子供も立ち直れません。

ショックを受けているからこそ、二人で話し合う機会を設けましょう。どのような場合でも、子供の口から話を聞くことが大切です。場合によっては聞くことに徹し、余計な口を挟まないほうがよいでしょう。

医学部受験に落ちて間もない頃は、子供が一番凹んでいる時です。私の息子も外から見て分かるほどにショック受けていました。そのような状態だからこそ親から話しかけ、聞く姿勢を見せることが大切です。きっかけは問いませんので、話せる機会を逃さないようにしましょう。

子どもを否定するようなことは絶対に言わないようにする

子供と話をしていると、落ちた理由が言い訳がましく聞こえてしまい、つい「甘い」と感じてしまう場合もあります。そのような時に子供の意見を否定する親もいますが、これは絶対に避けなくてはいけません。どのような理由にしても、子供を否定することだけは止めましょう。もし否定してしまった場合、その時点で子供はやる気を失ってしまいます。

医学部受験に落ちた子供は思考がネガティブになっており、相当なストレスを溜め込んでいます。受験がプレッシャーになっている場合も多く、心身がボロボロの状態、といっても過言ではないのです。

そのような状況で否定されたら、子供はどう感じるでしょうか。つい口調がきつくなる気持ちも分かりますが、いかなる理由であってもグッとこらえましょう。子供と真正面から向き合って話を聞き、意見を求められたらアドバイスすることが重要です。いずれにしても、親の立場から頭ごなしに否定したり、責め立てたりすることだけは止めましょう。

親が答えを出すのはNG!

親が答えを出すことも危険です。子供が納得してしまい、自ら将来の進路を断ってしまう可能性があります。絶対に避けるべき行為といっても過言ではありません。

万が一医学部に落ちたとしても、来年再受験すれば済むだけの話です。医学部は浪人生もたくさんいますし、一度就職してから再び医者を目指す方もいます。しかし、親が答えを出してしまったら、子供が再受験を諦め、他の道を選んでしまうかもしれません。せっかく芽が出たばかりですから、それを摘むような行為は慎むべきなのです。もし親が答えを出してしまうと、子供は「自分は本当に医者になりたかったのか?」と自問してしまい、その結果諦めてしまうことも考えられます。

親の立場からアドバイスをしたい気持ちは痛いほど分かります(私もそうでした)。でも、それがよい結果につながるかは慎重に判断する必要があります。アドバイスは、あくまで子供の背中を押し、本人の一歩を踏み出させるきっかけに過ぎません。一方、親が答えを出すことは、それ自体が子供の将来を決める行為となります。子供と話し合いをする時は、まず本人の考えを聞き、最適なアドバイスすることを心がけましょう。